先代犬パズーを亡くして5ヶ月。ペットショップで出会った小さなキャバリア

わんことの日々

2019年2月。

地元のショッピングモールにあるペットショップで、私は一匹のキャバリアに出会いました。

小さくて、少し痩せ気味で、大人しそうな子。

トライカラーの顔には眉毛のような模様があって、どこか意志の強そうな顔をしていました。

それが、のちに我が家の王子犬となるナギとの初めての出会いでした。

パズーを亡くしてからの日々

ナギと出会う約5ヶ月前の2018年9月中旬、私は先代犬のパズーを亡くしました。

パズーも、ナギと同じキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル。

茶色と白の毛色をしたブレンハイムで、優しく穏やかな印象の子でした。

心臓病を早くに発症し、薬と付き合いながら暮らしていましたが、10歳で突然亡くなってしまいました。

あっという間にいなくなってしまった、という思いが今でもあります。

当時は離婚も経験し、実家に戻って母と二人暮らしをしていました。

新しい仕事に就いてまだ半年ほど。生活も落ち着いたとは言えない時期でした。

そんな中でパズーまで失い、私はすっかりペットロスの真っ只中にいました。

パズーには、私の事情で引っ越しや離婚など、落ち着かない暮らしに付き合わせてしまったという申し訳なさもありました。

もう一度、犬と一緒に暮らしたい。

そんな気持ちはありましたが、今の生活で新しい子を迎えていいのだろうか、という迷いもありました。

ペットショップで見つけた小さなキャバリア

パズーを亡くしてから、ペットショップで子犬たちを眺めることがありました。

可愛い子犬たちを見ていると、ペットロスの悲しみが少しだけ癒されるような気がしたからです。

その日も、たまたま立ち寄った地元のショッピングモールのペットショップ。

そこで目に留まったのが、生後3ヶ月ほどのキャバリアでした。

小さくて、少し痩せ気味。

大人しそうな印象の子でした。

パズーもキャバリアだったので、どうしても気になってしまいます。

ただ、同じキャバリアでも見た目の印象はずいぶん違いました。

パズーは、茶色と白の毛色をしたブレンハイム。優しくて穏やかな顔立ちでした。

一方、その子は黒・白・茶のトライカラー。

目の上に眉毛のような茶色い模様があって、なんだか意志の強そうな顔をしています。

同じ犬種なのに、こんなにも印象が違うんだなと思いました。

そして、私はその小さなキャバリアに一目惚れしてしまったのです。

パズーと出会ったときと同じ直感

実は、パズーと出会ったときも同じようなことがありました。

パズーと初めて出会ったのも、生後3ヶ月の頃。

そのときも一目惚れして、すぐに飼うことを決めたのを覚えています。

ナギを初めて見たとき、その頃と同じような直感が働きました。

うまく説明できないのですが、ただ可愛いというだけではない、何か気になる感覚。

他のペットショップでもキャバリアを見たことはありました。

もちろん、どの子も可愛かったのですが、パズーと出会ったときのような気持ちになったのは、この子だけでした。

だからこそ、余計に気になってしまったのだと思います。

それでも、一度は諦めた

ただ、そのときすでに別のご家族がその子を抱っこしていました。

お父さんとお母さんが長い時間抱っこしながら、細かい話をしている様子でした。

真剣に悩んでいるようで、私にはもうほとんど飼うことを決めているように見えました。

小さなキャバリアは、まだ赤ちゃんだったこともあって、されるがままに抱っこされていました。

私も抱っこしてみたい。

そんな気持ちはありましたが、結局その日は抱っこをしませんでした。

当時の私は離婚後で、母との二人暮らし。

新しい仕事を始めてまだ半年ほどで、母も働いていました。

もし犬を迎えたら、留守番の時間が長くなってしまうかもしれません。

今の私に飼われるより、あのご家族に迎えられたほうが幸せなんじゃないだろうか。

そう考えて、自分を納得させました。

せっかく気になる子に出会えたけれど、今はそのときではないのかもしれない。

そう思って、その日はペットショップを後にしました。

あの子、どうしたかな

家に帰ってからも、あの小さなキャバリアのことが気になっていました。

「あの子、どうしたかな」

きっと、あのご家族のおうちに迎えられたんだろうな。

そう思いながらも、どこか気持ちがすっきりしませんでした。

でも、もうあの子はいないだろう。

そう自分に言い聞かせて、それからしばらくはペットショップへ足を運ぶこともなくなりました。

あの小さなキャバリアのことを、少し気にかけながらも。

もう会うことはないのだろうと思っていました。